【レポート】第32回例会を開催しました。

2019年9月11日に、一宮駅iビル大会議室(愛知県一宮市)で、第32回例会を開催しました。
総勢80名以上が参加されました。

iビル(愛知県一宮市)

開催概要

・講演1:「車両内外装加飾フィルムの付加価値向上への取組み」(共和レザー株式会社 稲垣様)
・講演2:「環境負荷低減ニーズに対するPP材料開発の取組みとPP系加飾フィルム用材料への応用」(日本ポリプロ株式会社 内田様)
・企業紹介:「アイカ工業株式会社」(アイカ工業株式会社 熊谷様)

長沢会長より開催のあいさつ

 

講演
「車両内外装加飾フィルムの付加価値向上への取組み」

共和レザー株式会社 稲垣様より、車両内外装加飾フィルムの付加価値向上についてのご講演をいただきました。
製品群概要:新しい魅力を演出するテクスチュア「和紙」「高触感革シボ」を「TAKUMI DESIGN」の技術で実現。自動車表皮材、住宅・住設、鉄道車両など様々な用途で活用されています。
外装製品紹介:自動車外装ルーフ加飾「DECOAT」は高耐久加飾層の特殊積層構造で、色柄やエンボス意匠が可能、自動車ルーフに採用された事例をご紹介いただきました。
今後の外装塗装代替フィルム:意匠性や様々な機能付与が可能な、外装フィルム化事例と開発のビジョンを示されました。
光透過フィルムのニーズ:EV化の流れの中で、従来にない表現として「光を使った演出」の先進事例をご紹介いただきました。
触感フィルムのニーズ:内装加飾において、凹凸表現と低価格の面から「触感フィルム」が注目され、その工法と採用事例をご紹介いただきました。
様々な先進の事例を交え、加飾フィルムの付加価値向上についてご講演いただきました。

ドアパネル外装のフィルム加飾サンプル

サンプル見学の様子

共和レザー株式会社
URL: https://www.kyowale.co.jp/

 

「環境負荷低減ニーズに対するPP材料開発の取組みとPP系加飾フィルム用材料への応用」

日本ポリプロ株式会社 内田様より、環境負荷低減ニーズに対するPP材料開発の取組みとPP系加飾フィルム用材料への応用についてのご講演をいただきました。

機能性ポリプロピレン紹介:ポリプロピレンは高いトータルバランスの素材で、幅広い分野で利用されています。日本ポリプロピレン様では、触媒技術、重合技術、配合・材料設計、成形加工により、多様化・高度化する社会やお客様のニーズに対応されています。より強く、より軽く、よりキレイに、という価値を独自技術で実現する製品を生み出されています。
三次元加飾フィルム:フィルム加飾工法において、ポリプロピレンを適用するための課題について解説いただきました。その課題を解決する製品の開発をされています。オールポリプロピレンによるリサイクル性の向上も実現します。

日本ポリプロ株式会社
URL: http://www.pochem.co.jp/jpp/

 

会社紹介:「アイカ工業株式会社」

会員のアイカ工業株式会社様より、会社ご紹介をいただきました。アイカ工業様は1936年創業の愛知県の化成品・建装建材の製造・販売を行う企業様です。
フィルムコーティング用UV樹脂、3次元加飾用ハードコートフィルムについて、技術の背景、機能や物性、アイカ工業様の製品の採用事例についてわかりやすく解説いただきました。

 

アイカ工業株式会社
URL: http://www.aica.co.jp/

 

懇親会

講演後、同会場で懇親会を開催しました。参加者同士の技術交流が活発に行われました。

次回は、11月14日に京都テルサで第33回例会を開催予定です。