加飾技術研究会

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レポート(2019年度)

2019年度の活動レポートです。(文責:加飾技術研究会事務局)

(タイトルをクリックするとジャンプします)

加飾技術研究会 第11回定時総会・第31回研究会(2019/6/3)

加飾技術研究会 第32回例会(2019/9/11)

加飾技術研究会 第33回例会(2019/11/14)

加飾技術研究会 三次元表面加飾技術展2020共同出展(2020/1/29-1/31)

加飾技術研究会 第34回例会(2020/1/30)

加飾技術研究会 第11回定時総会・第31回研究会

開催日:2019年6月3日開催 / 場所:中小企業会館(東京都中央区)

第11回定時総会   

中小企業会館9階の大会議室が満席となりました。
80名を超える参加者と欠席者の委任により過半数となり、総会は成立しました。

総会では、平野副会長(総務委員会)より、昨年度の活動状況と、本年度の計画案が報告され、承認されました。

主な活動結果(総会資料より抜粋)

(1)研究会(例会)
 第27回~第30回の4回の研究会を成功裏に実施しました.
 第1回特別研究会を開催しました.
(2)役員会
 第19回〜23回の5回の役員会を開催しました.
 業務処理を効率化し運営を円滑にすべく,組織を簡素化し委員会制を整え,役割を明確にしました.
(3)ホームページの構築
 http://kashoku.org を構築しました.
(4)会員の拡大
 会員拡大活動を継続し,3月末時点で会員93社となりました(昨年比27社増).
(5)加飾技術の調査・研究・開発に対する支援.
 1)Archive頁に、技術資料、講演会レポートを追加しました.
 2)例会で,会員の技術紹介,課題提供を行う場を設けました.
 3)会員内外からの技術相談は13件有りました.
(6)展示会等への出展 (詳細は添付資料)
 コンバーティングテクノロジー総合展2019に会員企業様7社と共同出展しました.
(7)一般社団法人化等の検討
 法人化の検討を行いました.当面は組織体制強化に努め,法人化は継続検討する事としました.
(8)情報発信
 1)レター:発行にかかる業務負担が多いため,発行することができませんでした.
 2)「加飾技術の基礎と最近の動向2020年版」の発行:来年早々の発行目標に準備しています.
(9)事業連携支援業務,知的財産活用支援業務等に関する準備研究
 研究会会員各位を支援すべく,準備を継続して行っています.
(10)外部団体との交流充実
 1)加飾に関連する雑誌等:会員各位のネットワーク等,連係構築を継続しています.
 2)各種関連団体:会員各位の参加各種団体などについて,連係構築を継続しています.

長らく会長をお勤めいただきました前田先生から退任のご挨拶がありました。前田先生は今後も、研究会顧問としてご尽力いただけることとなりました。後任は、早稲田大学教授の長沢先生にお願いする事となりました。長沢先生は感性工学の第一人者であり、様々なデザインや表現に精通されています。

第32回例会
講演1「感性工学と高級感」(早稲田大学 長沢伸也 様)

感性工学と高級感について、長沢会長にご講演いただきました。
感性の定義、感性の計測方法、プラスチックの高級感の感性工学的検討など、大変興味深いお話をいただきました。

講師の著書「長沢伸也・染谷高士共編『銀座の会社の感性マーケティング-日本香堂、壱番館洋服店、銀座ミツバチプロジェクト、アルビオン-』同友館、2018年、ISBN 978-4-496-05302-3」を参加者へ進呈いただきました。

なお講演で紹介された以下の書籍について多数お問合せがあったため、以下ご案内となります。
本会会員様は特価で購入いただけることとなりました。

○感性工学概論、自動車の高級感等
長沢伸也編著、日本感性工学会感性商品研究部会共著『感性をめぐる商品開発-その方法と実際-』日本出版サービス、217pp., 2002年、ISBN 4-88922-111-5 税込¥2,570→¥1,300【加飾研会員特価、49%OFF, 送料込、限定50冊】

○感性品質の定量化のためのコンジョイント分析等の手順
長沢伸也編著、川栄聡史共著『Excelでできる統計的官能評価法-順位法、一対比較法、多変量解析からコンジョイント分析まで-(CD-ROM付)』日科技連出版社、2008年、ISBN 978-4-8171-9238-7 税込¥5,832→¥4,000【加飾研会員特価、32%OFF, 送料込】

○申込方法:
以下よりに案内に従って加飾技術研究会会員である旨を明記してお申込みください
http://www.f.waseda.jp/nagasawa/contact/index.html

講演2「企業紹介」(カシュー株式会社様)

カシュー株式会社会社様より、紹介をいただきました。カシュー様は埼玉県に本社を構える、塗料及び合成樹脂製造・販売をされる企業様です。その始まりは「ひと粒の実との出会いから。」カシュー殻油を活用した、カシュー漆調塗料・摩擦材を開発、製造販売され、そして合成樹脂塗料によるプラスチック等への加飾技術へ展開されています。塗料による加飾の概要(役割、成分、分類)、そのターゲットとなる市場、カシュー様の製品群についてご紹介いただきました。会場にはサンプル展示もいただきました。

懇親会

例会は盛会のうちに幕を閉じ、その後懇親会が介されました。参加者の自己紹介や交流が活発になされました。加飾技術研究会の例会では、会員同士の交流により、業界や技術分野の垣根を超えた交流が可能です。

 

懇親会の一幕

次回は、9月11日に愛知県で第32回例会を開催予定です。

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加飾技術研究会 第32回例

2019年9月11日に、一宮駅iビル大会議室(愛知県一宮市)で、第32回例会を開催しました。
総勢80名以上が参加されました。

iビル(愛知県一宮市)

開催概要

・講演1:「車両内外装加飾フィルムの付加価値向上への取組み」(共和レザー株式会社 稲垣様)
・講演2:「環境負荷低減ニーズに対するPP材料開発の取組みとPP系加飾フィルム用材料への応用」(日本ポリプロ株式会社 内田様)
・企業紹介:「アイカ工業株式会社」(アイカ工業株式会社 熊谷様)

長沢会長より開催のあいさつ

講演
「車両内外装加飾フィルムの付加価値向上への取組み」

共和レザー株式会社 稲垣様より、車両内外装加飾フィルムの付加価値向上についてのご講演をいただきました。
製品群概要:新しい魅力を演出するテクスチュア「和紙」「高触感革シボ」を「TAKUMI DESIGN」の技術で実現。自動車表皮材、住宅・住設、鉄道車両など様々な用途で活用されています。
外装製品紹介:自動車外装ルーフ加飾「DECOAT」は高耐久加飾層の特殊積層構造で、色柄やエンボス意匠が可能、自動車ルーフに採用された事例をご紹介いただきました。
今後の外装塗装代替フィルム:意匠性や様々な機能付与が可能な、外装フィルム化事例と開発のビジョンを示されました。
光透過フィルムのニーズ:EV化の流れの中で、従来にない表現として「光を使った演出」の先進事例をご紹介いただきました。
触感フィルムのニーズ:内装加飾において、凹凸表現と低価格の面から「触感フィルム」が注目され、その工法と採用事例をご紹介いただきました。
様々な先進の事例を交え、加飾フィルムの付加価値向上についてご講演いただきました。

ドアパネル外装のフィルム加飾サンプル

サンプル見学の様子

共和レザー株式会社
URL: https://www.kyowale.co.jp/

「環境負荷低減ニーズに対するPP材料開発の取組みとPP系加飾フィルム用材料への応用」

日本ポリプロ株式会社 内田様より、環境負荷低減ニーズに対するPP材料開発の取組みとPP系加飾フィルム用材料への応用についてのご講演をいただきました。

機能性ポリプロピレン紹介:ポリプロピレンは高いトータルバランスの素材で、幅広い分野で利用されています。日本ポリプロピレン様では、触媒技術、重合技術、配合・材料設計、成形加工により、多様化・高度化する社会やお客様のニーズに対応されています。より強く、より軽く、よりキレイに、という価値を独自技術で実現する製品を生み出されています。
三次元加飾フィルム:フィルム加飾工法において、ポリプロピレンを適用するための課題について解説いただきました。その課題を解決する製品の開発をされています。オールポリプロピレンによるリサイクル性の向上も実現します。

日本ポリプロ株式会社
URL: http://www.pochem.co.jp/jpp/

会社紹介:「アイカ工業株式会社」

会員のアイカ工業株式会社様より、会社ご紹介をいただきました。アイカ工業様は1936年創業の愛知県の化成品・建装建材の製造・販売を行う企業様です。
フィルムコーティング用UV樹脂、3次元加飾用ハードコートフィルムについて、技術の背景、機能や物性、アイカ工業様の製品の採用事例についてわかりやすく解説いただきました。

アイカ工業株式会社
URL: http://www.aica.co.jp/

懇親会

講演後、同会場で懇親会を開催しました。参加者同士の技術交流が活発に行われました。

次回は、11月14日に京都テルサで第33回例会を開催予定です。

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加飾技術研究会 第33回例

2019年11月14日に、京都テルサ(京都府)で、第33回例会を開催しました。
総勢90名以上が参加されました。

開催概要

・講演1:「家電製品にこれから求められるCMFデザイン」(パナソニック株式会社 永田様)
・講演2:「これからどうなる?スクリーン印刷」(株式会社ミノグループ 川井様)
・企業紹介:「村田金箔株式会社」(村田金箔株式会社様)

講演
「家電製品にこれから求められるCMFデザイン」

パナソニック株式会社のデザイナーである永田様より、家電製品にこれから求められるCMFデザインについてのご講演をいただきました。
CMFとは、COLOR(色)、MATERIAL(素材)、FINISHING(加工)というデザイン・加飾表現の3つの要素の頭文字をとったものです。
デザインに求められることは、大きく変化しているとの事です。ボタンなどがなくなっていく、IoTに関連して操作体験が進化していく、価値が機能から空間的・社会的意味にシフトするといったことがあるそうです。
デザインの3つのキーワードとして「空間との調和」「用途に適切でストーリーのある素材使い」「使用体験まで含めたトータルデザイン」があるとの事です。様々な取り組みについてご紹介いただきました。
今後、プラスチックを使ったものづくりは継続することが難しくなる状況があります。環境対策と感性価値によって、新しい価値観を皆さんと生んでいきたいとのメッセージで締めくくられました。

パナソニック株式会社
URL: https://panasonic.jp/

「これからどうなる?スクリーン印刷」

株式会社ミノグループ 川井様より、スクリーン印刷についてのご講演をいただきました。美濃和紙のお膝元である郡上市で美濃紙業所として創業、養成所の卒業生が全国へスクリーン印刷を普及させたそうです。スクリーン印刷の用途は、衣料用、プリント基板、液晶タッチパネルへと変遷しています。
スクリーン印刷、オフセット、インクジェットなど、各印刷方式の比較について解説いただきました。
ミノグループではスクリーン印刷の耐久性とオフセット印刷の画質を備えた新工法として等の新しい技術を開発され、ウェアラブル、医療機器など新しい分野への展開されています。

株式会社ミノグループ
URL: https://www.mino.co.jp/

会社紹介:「村田金箔株式会社」

村田金箔株式会社様より、会社ご紹介をいただきました。
村田金箔グループは、村田金箔(本体)、アロー企画(デザイン、加工)、ケーレーザーテクノロジージャパン(ホログラムメーカー日本法人)の組織となっています。創業は慶応元年(1865年)、金箔のものづくりより始まり、箔押しと呼ばれる熱・圧力で転写されるフィルム、セキュリティ用途でも活用されるホログラムなどの製造に加え、特殊加工支援、機械製造販売などの事業を展開されています。美しい加飾による製品の付加価値・アイキャッチ訴求ををお求めの方はぜひ村田金箔様へご相談ください。

村田金箔のサンプル展示

村田金箔株式会社
URL: http://www.murata-kimpaku.com/

懇親会

講演後、同施設のレストランを貸し切り、立食パーティ形式の懇親会を開催しました。
参加者同士の技術交流が活発に行われました。

次回は、2020年1月30日に東京ビッグサイトで開催の「三次元表面加飾技術展2020」内特設会場で第34回例会を開催予定です。

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加飾技術研究会 三次元表面加飾技術展2020共同出展

2020年1月29日~31日に、東京ビッグサイトで開催の「三次元表面加飾技術展2020」に加飾技術研究会が共同出展をいたしました。
会期を通じて、多くの来場者様の交流いたしました。

開催概要

・イベント 三次元表面加飾技術展2020(コンバーティングテクノロジー総合展内)
・期間 2020年1月29日~31日
・開催場所 東京ビッグサイト 西3・4ホール内
・出展ブース 加飾技術研究会(3W-H23、3W-G25)

共同出展

今回は会員様13社と共同で出展を行いました。

アイカ工業株式会社
URL: http://www.aica.co.jp/

スペースシステムズ株式会社
URL: https://www.spacesystems.co.jp/

株式会社精工技研
URL: https://www.seikoh-giken.co.jp/

千代田インテグレ株式会社
URL: http://www.chiyoda-i.co.jp/

株式会社東洋レーベル
URL: https://toyolabel.co.jp/

日研工業株式会社
URL: https://www.nikkensp.co.jp/

日信商事株式会社
URL: http://www.nissin.ch/

株式会社ニデック
URL: https://www.nidek.co.jp/

株式会社ニフコ
URL: https://www.nifco.com/

株式会社星製作所
URL: http://hoshimfg.com/

株式会社名栄社
URL: http://www.meieisha.co.jp/

株式会社MONAコーポレーション
URL: http://www.mona-corpo.co.jp/

株式会社ロンビック
URL: https://www.rhombic.co.jp/

一昨年、昨年に続いての共同出展となりましたが、今回は過去最多の13社による共同出展となり、開催期間を通じて大盛況のうちに幕を閉じました。出展に参加された皆様、大変お疲れ様でした。

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加飾技術研究会 第34回例

2020年1月30日に、東京ビッグサイトで開催の「三次元表面加飾技術展2020」会場内の特設会場にて、第34回例会を開催しました。
会員様のみならず、一般の展示会来場者様も多数参加いただき、立ち見が出るほどの盛況となりました。

開催概要

・講演1:「サーフェイスデザイン最前線」(株式会社ピクセルエー様)
・講演2:「スクリーン印刷で実現できる高付加価値印刷」(帝国インキ製造株式会社様)
・講演3:「ヤマハ発動機における加飾開発」(ヤマハ発動機株式会社様)
・加飾技術研究会プレゼンテーション(共同出展社13社)

講演
「サーフェイスデザイン最前線」

・フランクフルトモーターショー2019動向:VW I.D. やPorsche TaycanのCMFやHMI動向など紹介いただきました。
・異なる分野から読み解く今後の流れ:プレミアムから+快適(ヒト)や+環境(社会)を踏まえた動向を紹介いただきました。

「スクリーン印刷で実現できる高付加価値印刷」

スクリーン印刷で実現できる高付加価値印刷について紹介いただきました。特に、センサー対応インキ(赤外線透過インキ、指紋認証センサー用インキ等)の紹介、高精彩インキの紹介を中心に、新たなスクリーンインキの機能について解説いただきました。

「ヤマハ発動機における加飾開発」

ヤマハ発動機様のデザイン戦略と、加飾技術アイテムについて紹介いただきました。特に趣味性・嗜好性が高い2輪車の外装部品は、匠のワザに加え、最新の材料・加工技術開発が必要です。フィルムインサートや、塗装、印刷技術 等、幅広く紹介されました。

出展企業紹介

加飾技術研究会の共同出展者13社様の企業紹介を行われました。

アイカ工業株式会社様
スペースシステムズ株式会社様
株式会社精工技研様
千代田インテグレ株式会社様
株式会社東洋レーベル様
日研工業株式会社様
日信商事株式会社様
株式会社ニデック様
株式会社ニフコ様
株式会社星製作所様
株式会社名栄社様
株式会社MONAコーポレーション様
株式会社ロンビック様

新春技術交流会

講演後、東京ビッグサイト1Fのレストランを貸し切り、懇親会を開催しました。
参加者同士の技術交流が活発に行われました。

次回は、5月に東京都内で定時総会・例会を開催予定です。